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短編 変換ミス
「あぁ~っ! もうっ!」
 イライラが最高地点まで達し、思わず苛立ちの声が上がる。
 元々短気だとか怒りっぽいだとかいう性分なのは自分でも理解はしているが、それでもそういった感情が湧き出てしまうのは、やはり目の前にあるパソコンが要因だ。
 ――というのも、文字の変換が著しく浮世離れしていて、それをその都度訂正する労力が並大抵ではないのだ。
 数文字打って、訂正。
 また数文字打って、訂正。
 ――訂正、訂正、訂正。
 変換の候補に挙がってくる言葉は、日常的に絶対使用頻度が低いだろうと思われるモノが優先的に上がってくる。
 まるで自分はこんな漢字を知っているんですよと煽ってくるようで、それが腹立たしくも思えた。
 こっちは手早く済ませたいのに、それよりも自分の漢字能力を見てと、執拗に構ってくれとアピールする輩を見たらどう思うだろうか。
 十人中、少なくとも八人はそんな事より仕事を見せろと言いたくなるだろう。
 そんな心境が、数秒おきにやってくるのだ。
 苛立たない方がおかしいだろう。
 こんなことなら英文を記す方が何倍も気楽だろう。
 もっとも、英文で書いたところで客先が読めないのなら、日本語で書き直すという本末転倒な結果が見えてくるのだが。
 よく、そんな自分を見てもっと肩の力を抜けという人がいるが、私は言いたい。
 いつまでたっても失敗ばかりして、自分が何度も教え、直した部分を毎回毎回間違えてくる人間に、笑顔で仕方ないと言えるだろうかと。
 結局、他人事だからそういう風に言えるのではないだろうかと。
 ……いや、やめておこう。
 このままでは血圧が上がって倒れかねない。
 とにかく、日本語が不自由なパソコン様にはこれからも苦労を掛けられそうだ。
 そう思うだけで、また頭の白髪が三本ほど増えそうだ……。
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