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短編 暑さに負けず
 天気予報はピシャリと当たって快晴。
 外でじっと立っているだけでも汗が噴き出てきそうだ。
 風でも吹いていればいくらか違っただろうが、残念ながらこの地に吹く風は微々たるもの。
 水でも撒いていなければやっていられないというものだ。
 ……というか、水撒きを怠ったら庭の芝が枯れてしまいそうだ。
 水道の蛇口をひねりつつ、ホースの先を狭めて広範囲に水が広がるよう調整する。
 勢いよく飛び出す水飛沫が見た目にも美しく、ほんの一瞬であっても暑さを忘れさせてくれた。
 しかしながら、それも気の持ちようだという事を嫌でも知らせてくるので、この時期の太陽は好きじゃない。
 好きじゃないからと言ったところで、はいわかりましたと素直に引き下がってくれるわけでもないのだが、それでも口に出すと、気分だけでも少しはマシになるようがした。
 最高気温は温度計こそないが、日向では三十度を超えているだろう。
 おかげで撒いた水もすぐさま蒸発して、水やりをする意味があるのかさえ疑ってしまうほどだ。
 もう、いっそのこと自分自身で水浴びをしてしまいたい。
 ……と思ったりもしたが、家の庭でそれはさすがにまずい。
 今日はぬるめのシャワーでも浴びてすっきりするか、冷たいドリンクでも所望したいものだ。
 こんな時ばかりはアスファルトだとか、コンクリートだとかに囲まれていなくてよかったと本気で思う。
 街中を歩いている時なんか、それこそ右や左、下からも熱気が向かってくるのだ。
 場合によっては前後からも熱風が吹きつけてくるし、上は上で日差しが照り付けてくる。
 それに比べれば、芝の地面というのはかなり温情があるのではないだろうか。
 粗方水を撒き終え、着ている衣服も若干湿ってきたころ。
 肌に浮き出た汗が乾ききる前に、日影を求めて家の中へと逃げ込もう。
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