IPPI STYLE
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
短編 木曜日夜10時
 人々も社会活動を一旦休み、その多くが自らの住まいで自分の時間を過ごす時間帯。
 私もその例に漏れず、自宅で趣味に時間を割いていた。
 趣味と言っても大したものじゃない。
 自由に使える時間もそう多くはないのと、元々外で遊ぶような性格ではなかったことから、自然とそうなったのだ。
 私の趣味は、簡単にいうと、映画鑑賞だ。
 映画鑑賞といっても、特別なこだわりがあるわけでもなくて、レンタル店から借りてきたDVDをパソコンで視聴するだけのもの。
 ホームシアターだとか、映画館のような大画面や大音響といった、そういう設備的なこだわりは結構薄かったりする。
 その筋の趣味の友達からは、それは映画鑑賞とはいえないだとか変な言いがかりをつけられたことはあるが、あれは絶対にただの嫌味だ。
 英語で言うならムービーウォッチングだとか、そんなところであって、決してシネマのファンだとかそういうわけではない。
 ニュアンスの違いが分かりづらいかもしれないけど、とにかく、そういう微妙なラインでの違いなのだ。
 日本語では大して変わらないので、個人的にはどっちでもいい。
 とにかく私は映画作品を見るのが好きなのであって、映画というスタイルが好きなわけではないということが言いたいのだ。
 ちなみに、パソコンは持ち運びに便利な折り畳み式のノート型。
 とはいっても仕事で持ち歩くだとかそういうわけじゃなくて、壊れた時に店へ持っていきやすいようにだとか、そういう打算的な理由から選んだものだったりする。
 でも、おかげでディスプレイの角度を自由に変えられて、ソファに寝そべりながらでもいい感じの角度でディスプレイを眺めることができるので、結果的にはいい買い物だったと思う。
 手近なテーブルにはコンビニで買ってきたチューハイとスイーツ。
 さえない人生の、さえない生活における、ささやかな楽しみ。
 これをあと何回繰り返せば、もっと優雅な生活にランクアップできるのか――。
 そんな平民の思考も、すぐに映画の盛り上がりのシーンによって注意はそがれ、消えていくのだった。
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。