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短編 梅雨入り過ぎても・・・
 暑くもなく、寒くもない。
 でもどこかぼんやりとした、温室のような暖かさは、どうにも好きになれない。
 どうせなら暑いなら暑いでハッキリしてくれた方が気分的にも割り切れるというものだ。
 昨日降り注いだ雨の影響か、湿度も若干高いような気がする。
 背中に触れるシャツの感触が、汗をかいていたこともあって、吸い付いては離れてを繰り返す。
 それがどうにも気になって仕方がない。
 ただ、それが夏らしさであり、過ぎ去ると寂しい季節感であったりもする。
 風はまだ熱気を帯びておらず、吹き抜けると一時の涼が訪れ、その清涼感に足を止めてしまう程。
 こんな時、友達と一緒に過ごせているのであれば、つまらない雑談でもして時間を費やすこともできるのだろうが生憎今は一人だ。
 もっとも、友達と一緒に歩くのであればもっと人通りの多い場所であったり、過ごしやすい場所を選ぶことになるので、あり得る話ではないのだが。
 これからの季節、気温はより高く上昇していくことだろう。
 世の中では梅雨入りをしただとか言われているが、だったらもう少し涼しくなってもいいのではないだろうか。
 道端に置かれている自動販売機に自然と目が向かう。
 しかしそこに表示されている値段はいずれも130円以上。
 わざわざここで買う必要があるのだろうかと、思慮する時間を与えるには十分な価格設定だった。
 これなら、もう少し歩いたところにあるスーパーで安売りのペットボトルでも購入した方が経済的ではないだろうか。
 冷静に考えを巡らせてみる。
 確かに今はどちらかというと暑い部類に入る。
 だからといって、どうしても喉が渇いて仕方がないという状況ではないだろう。
 それに陳列されているのは、特別飲みたいような好みのラインナップでもない。
 財布に伸ばしかけた手を止めて、自動販売機のそばを通り過ぎる。
 目指す先はコンビニかスーパーか。
 その辺りで程よく冷えた飲料でも買って休むとしよう。
 これから徐々に上がっていくであろう気温を見てみぬふりしながら。
 できるだけ日影を通る様にして、歩道を進んでいく。
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