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短編 新しき良きものを
 古き良き日本の街並みと言えば聞こえはいいが、ほんの十数年前に生まれた自分にとっては、どこが良いのかなんてわかるわけもない。
 ただ大人がそういうからというだけの理由で何のためらいもなくそう信じている人間は星の数とまではいかなくても山ほど見てきた。
 端的にいうのであれば『そういうもの』なのだという便利な言葉があるが、それは一種の洗脳に近い概念ともとることができる。
 特に理由はわからないけれど、そういうものだから仕方ない。
 上手い逃げ口上だ。
 遠い昔、誰かが私欲を満たすために定めたものであったとしても、時間という流れさえ汲めば、それらは過去の遺産として肯定される。
 古いから素晴らしいものになるのだ。
 だからこそ、そこに疑問を持たねばならない。
 何故、古ければ良いのだろうか?
 文化的価値?
 歴史的遺産?
 そんなものが、自分自身のこれからの生活にどうプラスに働くというのだろうか。
 せいぜい、それらを素晴らしいという人間たちと価値観を共有しているというアピール程度にしかならないのではないだろうか。
 過去にそれらの存在があったからこそ、今にその進化形態ともいえる存在があるというのもわかる。
 だとしても、どうしてそれを大事にしなければならないのかという答えにはならない。
 進化しているのであれば、そちらの方が上位にあるのだから、むしろ新しいものの方を重要視すべきではないのだろうか。
 ここまで言ってあれだが、決して古いもの自体が悪いというわけではない。
 古いものの中にも、とても機能的で、理に適ったものも多数ある。
 ただ、それが大量生産に向かなかったり時間がかかったりという理由で数が減っている現状があるだけだ。
 注意すべきは、それらは古いからではなく、他にはない技術的かつ機能的な魅力があるということ。
 遠い昔に夢を見るのもいいが、社会を動かす大人たちには未来を見ろとまでは言わないでも、せめて現在を見つめていてほしい。
 希望がない世界だから。
 動物園に展示される動物がすべてではないと、誰かが教えなくてはならない。
 あるものを受け入れるだけでは、からっぽの世界になってしまう。
 だからこそ、何かを創ることが。
 それが未来への第一歩なのではないだろうか。
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