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短編 夕飯までのひととき
 部屋番号を確認して鍵を開けると、そのまま部屋へと入った。
 室内は決して広いとは言えないが、かといって狭すぎるというわけでもない。
 むしろ清潔感はあって、どちらかというと好印象だ。
 ただ、広い部屋に住み慣れた人間であれば、多少窮屈に感じるだろうとは思う。
 両手が手荷物でふさがっていることもあって、早く楽になりたいとの思いから奥のベッドが置かれているスペースまでよたよたと歩く。
 背後ではドアが閉まり、オートロックがガチャリと音を立てた。
 割とビジネスホテルは多用する人間だったので、こういうのには慣れていた。
 もっとも、これ以上の高級ホテルは利用したことがないから、どうなっているのかわからないのだが。
 チェックインの時間が夕方ということもあって、室内は電灯をつけなくとも明るく、窓ガラスは夕日色に輝いていた。
 入口のすぐ隣にはバスルームへ通じる扉があるくらいで、奥の広まったスペースはベッドが壁際に、窓際には小さなテーブルとイス。
 ベッドと反対側の壁側にはテレビの置かれた棚があった。
 目につくのはそれくらいだろう。
 テレビの置かれている棚には引き出しがついてた。
 開けてみると、その手のホテルにはよく見られる本やら雑貨が入っていて、やっぱりと思いながら引き出しを閉じた。
 ふとベッドの脇へと視線を向けると、そこにあったのは空調の温度設定を表示するデジタル表示と各種ボタンが並んでいた。
 設定は24度。
 高いとも言えないし、かといって低いとも言い切れない微妙な温度。
 過ごしやすいと言えばそうなのだが、過度に冷やしすぎたり暖め過ぎない為にもこれくらいがちょうどよいのかもしれない。
 窓から差し込む日差しがまぶしく感じられた。
 どうやら日の傾きがきつくなってきたみたいで、窓の外では夕日と、夜の始まりが広がっていた。
 夕飯はどうしようか。
 そんな事を考えながら、靴を脱ぎ、テレビの電源を入れた。
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